お知らせ
2008年05月26日
お知らせ
畳表の千の星は八代のイ草を使います。
今日のお客様は、熊本市九品寺のK様です。
8帖と4帖半の畳替えでした。国産八代の畳表”千の星”をご注文いただいております。
毎月6件から8件くらいこの畳が出るのですが、工場の中でも「やっぱり違うよね」と作業員が口をそろえて話しています。
じつは、この千の星という表は当店でも一番上のランクの畳で一枚の価格は18,800円。価格的には、安い畳の約4倍の値が付いています。
どうしてこの畳に人気があるのかを考えてみました。
1番目に、畳一枚に対して8,000本のイ草が使われています。このイ草の量は半端ではありません。畳に縫い付けた状態だと解りませんが、材料の状態で他のものと握り比べてみると物凄い厚みがあるのです。丈夫です。
2番目に、イ草の品種が違います。熊本県で開発された”ひのみどり”というブランドのイ草を使っています。ひのみどりは、それまでの品種を在来種と呼び業界でも区別されています。
草そのものが細くて長いものが出来るのでとても粒子のこまかい(きめ細かい)畳表に仕上がります。しかし、生産するためにイ草の量が多くなり織り上げるのにも時間をかけて仕上げます。
3番目に、製作する人の腕が違います。詳しくは、こちらをご覧下さい。
一度、実物をご覧頂くとその良さがよく解ります。
購入するときに少々高くてもきれいで長持ちします。使い方次第で20年近くつかえます。そのため長い目で見ると経済的なのかもしれません。
ひのみどりを使った畳を、誰でも観ることができる場所があります。熊本城です。本丸御殿が今月の5月9日よりオープンし見学可能になりましたが、殿様しか入れなかった”昭君の間”というお部屋があります。
じつは、この部屋の畳に使われているのがひのみどりの畳なんです。